マンションにおいて、いろいろなトラブルが発生して困ることがあると思います。
しかし、どのように対応すればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、マンションにおいてよくあるトラブルと対処法を解説します。
マンション管理組合でのトラブル①騒音
マンションの管理組合の寄せられる相談として、騒音のトラブルがあります。
騒音と言うと、夜間に楽器を演奏したり、大音量で音楽を流すことなど、近隣の居住者が迷惑を感じるケースが多いですが、生活音も状況によっては問題となる場合があります。
もし近隣の複数の居住者が騒音の被害を受けている場合、管理組合として注意喚起を行うことは可能ですが、生活スタイルの違いによって生活音が騒音と感じられることもあり、この点は悩ましい問題と言えます。
騒音が起きたときの対処法
マンションの管理組合の理事会が居住者から騒音の相談を受けた場合の対処法を考えるにあたり、まず騒音の被害を受けている方が複数名いるのかという点を把握する必要があります。
なぜ、人数の有無が重要なのかというと、区分所有法という法律で次のように定められているためです。
区分所有者は、建物の保存に有害な行為その他建物の管理又は使用に関し区分所有者の共同の利益に反する行為をしてはならない。
複数の居住者が騒音の被害を訴えている場合、騒音の原因となっている居住者は共同の利益に反する行為をしている可能性があります。
そのため、管理組合としても騒音を起こしている者に対して注意などをしやすいです。
一方、騒音の被害を訴えている者が1人の場合、音に対する敏感さや生活スタイルの違いによって訴えている可能性があります。
騒音といわれている音が一般的な許容範囲である場合には、共同の利益に反しているとはいえないため、特定の者に注意をするのではなく貼り紙などで注意喚起を行うような対応をした方が良いケースもあります。
マンション管理組合でのトラブル②水漏れ
マンションの管理組合であるトラブルとして、水漏れがあります。
水漏れの原因はおもに居住者の不注意や建物の劣化などによって引き起こされます。
水漏れが起きたときの対処法
水漏れが起きたときに行うべきこととしては管理組合や管理会社へ連絡することです。
管理組合などに連絡する理由として、まず被害の拡大を防ぐ目的や水漏れの原因調査を行うことがあります。
マンションの場合、水漏れが起きた場所や原因によって居住者個人が損害賠償責任を負うのか、管理組合で負うのかが決まるため、原因調査は非常に重要です。
水漏れの原因調査の結果、居住者の責任の場合はご自身で加入している保険会社に連絡する必要があります。
管理組合の責任の場合は、管理組合が加入している保険が下りることになります。
まとめ
今回は、マンション管理組合におけるよくあるトラブルとその対処法について解説しました。
マンションでのトラブルは、放置すると生活に大きな影響を与えることがあります。
問題が大きくなる前に、まずは管理会社や管理組合に相談しましょう。
しかし、もしそれでも解決しない場合や、問題が複雑で対応に困った場合は、弁護士への相談も検討してみてください。